絶縁耐力試験の注意

電気用語集

せ

絶縁耐力試験の注意

項目 絶縁耐力試験の注意 / ぜつえんたいりょくしけんのちゅうい
英語 caution of dielectric strength test
意味 試験電圧の取り扱いによる機器の損傷を防止し、作業の安全を確保するための注意事項。(1)作業上の注意:高電圧の取り扱いを伴うので労働安全衛生法に基づく安全注意。 (2)機器取り扱い上の注意:[例1]VTとLA内蔵GR付きPASとケーブルの絶縁耐力試験の注意:原則とし、一括した三相回路と大地間に試験電圧を加える。これが困難なときはVT接続相を短絡する。[例2]一般には、避雷器の動作電圧が試験電圧より低いので、試験電圧による動作を避けるため、試験回路から一時的に除く。試験後、電路に接続してあることを確認。[例3]VT巻線の焼損防止:①VTの最大使用電圧は6.9kVであるから、VT巻線間に試験電圧を加えると焼損する。 ②VT巻線間を短絡しないで各相ケーブルに試験電圧を加えると、ケーブルの充電電流により焼損する。[例4]LAの焼損防止:6.6kV高圧受電設備用LAに直流絶縁耐力試験電圧20.7kV(6.9×1.5×2[kV])を加えると商用周波数放電開始電圧13.9kVのLAは焼損する。